【うっぷんばらし大会】ポケモン剣盾仲間大会1on1_使用個体【最終レート1563_4位】

 

はじめに

 

 このたび、つぐみさんが主催をするポケモン1on1仲間大会【うっぷんばらし大会】に参加しました.技「うっぷんばらし」のみを覚えたポケモンのみで対戦を行う1on1形式の大会です.過去に「うたう1on1」「メタモン1on1」を経験した身として,特に臆することなく参加を決めました.

 

過去記事

 

kigipoke.hatenablog.com

kigipoke.hatenablog.com

 

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サムネ用画像

うっぷんばらし(以下,鬱憤)を覚えるポケモンは数多くいますが,今回はオーロンゲを使用しました.

 

ルールの詳細と環境予想

使用個体の紹介をする前に、ルールの確認と事前に行っていた環境予想をざっくり

 

ルール

  • パーティは自滅技(癒しの願い)2匹+鬱憤のみを覚えたポケモン1匹のみ
  • 鬱憤のpp増加OK (最大8)
  • ダイマックス禁止
  • 持ち物制限なし
  • シングルバトル ランクマッチシリーズ10ルール
  • 禁伝,準伝,幻,バンギラスヒヒダルマ系統の使用禁止

 だいたいこんな感じです.おそらくダイマ禁止のためにシリーズ10ルールでの開催になっており,パーティに3匹以上必要となるため癒しの願いを覚えたポケモンで1,2ターン目に自滅を行う運びとなりました.

 帰ってこい,しんそくバトル...

 自分を含め一部の参加者は,自滅枠のポケモンで何か悪さができないか模索しましたが,鬱憤フェイズの盤面に干渉できるのはイエッサンのサイコメイカーのみで意味をなさないものであったので,自滅枠の考察は省略し鬱憤枠のみの考察を記載します.

 

【鬱憤ばらし】

  • 悪タイプ物理技(直接攻撃)
  • 威力75 命中100
  • pp5 (max:8)
  • そのターン中に能力を下げられていると威力が2倍になる.

使用可能技が鬱憤しかなくてダイマができない=ダイアークがないのでターン中に能力が下がることが(基本的には)なく,技効果は無視して良いものとなります.

1on1を嗜むものとして特に目につくは「直接攻撃」と「pp8」だと思います.簡単に理由を書くと

 

直接攻撃ゴツゴツメットがtier1アイテムになる.

pp8:鬱憤使用者は悪タイプが多く半減で受けられるため8ターン以内に倒せず,「わるあがき」の打ち合いになることが予想される.ヒメリの実の採用が考慮される.

 

また悪あがき打つんかい...という感情が湧きます.このブログでは3回目の登場となる悪あがきの仕様を一応載せておきます.

【わるあがき】

 タイプ無し威力50の物理直接攻撃技。自身の体力の1/4を削って行う部分は身代わりと似ているが、細部は少し異なっている。

 身代わりはHP消費量が小数点以下切り捨てのため、HPが4n+1~3の場合には4回打ってもHPが残る仕様となっている。それに対して悪あがきは小数点以下で四捨五入するため、4n+2,4n+3の場合も4回打つタイミングで自身のHPが尽きてしまう。

 なので今大会においては特別な耐久調整がない限り4n+1にするのが望ましい

 

悪あがきも直接攻撃であるため,ゴツゴツメットの価値はさらに上がりそうですね.

 

以下が使用可能ポケモンのリストです.最終進化系のみ表示しています.

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環境予想

 予想というより自分の第1感として「悪い手癖オーロンゲむちゃ強くね?」となりました.経験上1on1ルールでは,持ち物が非常に重要視されます.先述したゴツメやヒメリ以外にも

 【拘り鉢巻,回復実,食べ残し,メトロノーム,アッキ】

など全ての参加者が強力なアイテムを持たせることが予想でき,それらを一方的に奪い自身の力として利用するロンゲは最強だと思っていました.

 さらに,Aの値が120と高水準で鬱憤が一致技でもある・Bは65と低いが悪妖の2重耐性があまりに強力,と弱い理由が思いつかないほどでした.具体的にはアッキorジャポを持った手癖ロンゲを使用することで,自身のアイテム+奪った相手のアイテムで2つの効果を得られる個体が強いと考えていました.

 

 これに対するメタとして黒いヘドロ持ちのポケモンが考えられます.毒タイプが所持することで自身の回復アイテムとして使用しつつ,ロンゲにパクられても相手にデメリットを押し付けることができ有利をとれるポケモンです.鬱憤を覚える毒タイプはドラピオンドクロッグとしっかり存在しており,ロンゲメタとして一定数いるかなと考えました.なんだか,以前行われたインターネット大会の指振り環境を彷彿させる感じです.

しかしヘドロの回復量はゴツメの被ダメに劣るため,tier1アイテムと予想されるゴツメに不利をとるという課題が残ります.

 

ここまでの環境を整理すると

ゴツメ(tier1) < 手癖ロンゲ < ヘドロ < ゴツメ

という3すくみが発生していると感じました.ゴツメ持ちについては深い考察を行っていませんが,直感的にロンゲやズキンなど1/4耐性を持つポケモンならなんでも強いという認識をこの時点で持っています. 

 

 ここで,考察を進めるうちにこれらの認識をゆがませるポケモンに気が付きました.

 それがプレッシャー持ちの存在です.もっと早く気づけという話ではありますが...

環境のプレッシャー持ちはマニューラミカルゲキリキザンになりますが,A・Bの数値やタイプからキリキザンが強そうです.鬱憤がpp8のせいでプレッシャーの前では4回しか打つことができず,5ターン目には悪あがきをさせるという本環境の化け物特性です.ヒメリ持ちに対してもpp回復が鬱憤のmaxである8なので,結局合計8回しか打たせず五分(プレッシャー持ちが自由にアイテムを持てる分有利)という申し分なさです.

 自身の与ダメを考慮すると相手の鬱憤×4+悪あがき×3を耐えればほぼ勝利となり,ABキザンやHBキザンが死ぬほど強そうです.しかし,ゴツゴツメットのダメージを受けると押し切られる可能性があるため,メタとして持ち物は防護パットが有効に見えます.自身がゴツメや回復アイテムを持つことも考えられますが,ロンゲにパクられると壊滅するためパクられても支障がない防護パットが強いんじゃないかなと考えていました.

 

以上のポケモンを含む,考察時に浮かんだポケモンと考察雑感を以下に羅列します.

【考察に出てきたポケモン

キリキザン

 1on1のプレッシャー最強!AB高いのもいいね

オーロンゲ

 悪い手癖おもしれ~ 1/4耐性でAも高いのでゴツメでも鉢巻でも雑に強い

マニューラ

 プレッシャーも悪い手癖もある キザンやロンゲとの差別化どうする?

ミカルゲ

 悪半減じゃないので多分弱いけど一応プレッシャーの中で一番遅い

ドラピオン

 ヘドロ枠1 AB高いの強い 試行回数稼げるのでスナイパーも活きるかも

ドクロッグ

 ヘドロ枠2 毒手が結構優秀 キザンに毒入らないの辛いね...

ズルズキン

 ゴツメ枠筆頭? 1/4耐性+威嚇でカチカチ

ゴロンダ

 1/4耐性持ち 鬱憤一致勢の中では一番Aが高い

シザリガー

 適応力入れると環境で一番火力出る? 鉢巻怖い

ペルシアン

 緊張感が一応木の実ロンゲのメタ でもノーマル単はさすがに弱そう

クリムガン

 ゴツメ+サメ肌で30%くらい削る 強そう

バルジーナ

 砕ける鎧でBが下がり鬱憤の追加効果を使える 面白いけど現実的じゃない

バンバドロ

 長期戦と特性の相性抜群! ゴツメやプレッシャーに弱いので環境が逆風

 

個体紹介

オーロンゲのアイコン

オーロンゲ

@マゴの実

性格:意地っ張り

特性:悪い手癖

個体値:31-31-31-×-×-31

実数値(努力値):173(20)-53(236+)-117(252)-×-×-80(0)

 

H:4n+1

A:11n

B:残り(ぶっぱ)

S:補正なし無振り

 

おそらく手癖を発動する中でオーロンゲが持って最も汎用性の高いアイテムはアッキorジャポの実です.1ターン目から相手の持ち物を奪うことができアドバンテージを獲得することができるからです.

 

 しかし黒いヘドロというメタが存在する限り,その型が少ないことを期待するのではなく黒いヘドロにも勝てるオーロンゲを連れて行こうと決めていました.ヘドロ持ちに1/4耐性がいないため,ヘドロを奪うタイミングを対戦後半にずらすだけで押し切ることができます.むしろHBドラピオンの鬱憤が5~6%しか入らないので,8回打たれてもマゴ圏内に入ることなく,悪あがきフェイズに移行することができます.

 

 対ゴツメや鉢巻を持った一般ポケを想定した際,マゴ発動後の段階でHPが50%以上残っており,そこゴツメを奪えば1/4耐性を利用して有利を取ることができます.

 

 防護パットHBキザンに対しては,通常時だと鬱憤×4+悪あがき×3で倒すことがマストになり,それぞれの与ダメが

鬱憤:13.9~16.2%  悪あがき:12.7~15.1%とかなり乱数の分が悪いですが,マゴの実で1/3回復することで悪あがきを1度多く打つことができ高乱数で押し切ることができます.

 

 対アッキorジャポロンゲに対しては先に相手の木の実が発動した後にマゴの実の交換会が行われることになりますが,相手の方が木の実を食べたアドバンテージがあるためこちらの体力を先に消費しマゴの実を食べることができると予想されます.アッキの軽減量やジャポのダメージを考慮してもも体力の1/3を回復できるマゴを食べたこちらの方が有利にはたらくと期待できます.

 アッキやジャポを持つ場合は1ターン目に相手の持ち物を奪うため最遅が理想と考えられますが,回復実の場合はその限りでもなく,むしろラストターンに先に悪あがきを打てた方が勝ちにつながると考えたので意地っ張り個体にしました.回復実の中でマゴの実を選択した理由は,急所等が絡んで相手のロンゲにマゴを食べられた際にS下降補正個体を混乱させてワンチャンつかむためです.実際にそんな事態は起こりませんでした.

 

このように,環境に多そうな

ゴツメ一般ポケ,ヘドロ持ち,防護キザン,アッキジャポロンゲ

に有利が取れると判断し,マゴロンゲを使用する運びとなりました.

 

 

結果&雑感

 結果は12勝7敗のレート1563 4位でした!

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 参加者が12人ということもあり,再戦が多く生じました.ルール上,絶対勝てない相手が存在してしまうため,できるだけ負ける型の数が少ない人が有利になります.

 負けた7敗の内訳は

残飯キザン2回(2位の方)

ゴツメロンゲ2回(3位の方)

アッキマニュ,回復実キザン,防護パットキザン(乱数負け),それぞれ1回

でした.防護パットキザンは乱数勝負で2勝1敗と有利をとっていましたが,それを以外では自分除く11人中4人に勝てない型を持ってきてたのでそりゃ優勝は無理かという感じです.

 環境の事前予想ではゴツメが多い→ゴツメ対策キザンが多いという見立てでしたが実際はゴツメ採用が少なく,防護パット以外を持ったプレッシャー勢が多く勝っていたなという印象でした.

これらの個体には回復実ではなくジャポの実など即消費できるアイテムの方がまだ戦える上,回復実の使用を考えた根幹でもあるヘドロ持ちが1体もいなかったので環境を読み違えてしまったのが順位を伸ばしきれなかった要因です.対ゴツメは奪って勝つ想定でしたが,ゴツメロンゲ相手だとゴツメ交換会が発生したのち押し切られるため,その他のゴツメには勝ててもロンゲに勝てないことを考慮できてなかったのも反省点でした.

 

 1位の方はなんと鉢巻ゴロンダを使用していました.自身は1/4耐性かつ鉢巻を奪える型を使用していたため有利マッチとなり毎回勝てていましたが,プレッシャー持ちにガン有利を取れるため上手くレートを伸ばすことが出来たようです.キリキザンかオーロンゲが1位を取ると思っていたので驚きました.

 

おわりに

 久しぶりに1on1 参加して楽しかったです!

 ppが少ない技1種なので結局悪あがきを用いることになりましたが,使用可能なポケモンの種類が多く考察の幅が広いなと思いました.それにしても1on1 のプレッシャーはやばいですね.指振り大会でヨノワが暴れるわけです.感覚的に,プレッシャーが強い→道具奪える手癖ロンゲ強い→ヘドロがメタになるというプロセスが指振りと酷似していて面白かったです.

 

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使用率1位は鬱憤ポケではなく癒しの願い要員のサーナイトでした.なんでやねん

 

 

 1on1 に限らず変わったルールの対戦楽しいので,またちょくちょく仲間大会に参加させていただこうと思います.

 

他の方の型も気になるのでコメントなりツイートなりで教えてくだされば嬉しいです。考察記事を書いてくれる人がいたらさらに嬉しいです。

 

 考察・対戦ともに凄く楽しい大会でした。改めて主催のつぐみさん、ならびに対戦してくださった方々ありがとうございました!